こんにちは。
今回は、以前の記事で紹介した首都圏中高一貫校・高校 2020年難関国立大学合格率ランキング ベスト30の中高一貫校への首都圏私立小学校の合格率を調査しました。
首都圏各々の私立小学校の2020年難関国立大学合格率ランキング ベスト30にランクインする首都圏中高一貫校への合格者数を集計し2020年卒業者数で除し合格率を算出し比較してみました。

簡単に言うと、
難関国立大学に多くの合格者を輩出している首都圏中高一貫校に、多くの合格者を輩出している首都圏の私立小学校
を調査しています。
今回も首都圏の中学校合格実績をHP等で公表している私立小学校を対象としましたが、合格実績の公表の形態が小学校によって様々で正確な合格率を調査する事は困難でした。
例えば、以下の様な合格実績公表の形態
1, 過去3年もしくは5年の中学校累計合格者数 (卒業生数の公表有無あり)
2, 2020年合格者を輩出した中学校名のみ公表(合格人数公表無し)
3, 2020年および過去の合格者を輩出した中学校名と合格者人数
の様な公表の形態があり、3の形態で公表されている小学校は正確な2020年中学校合格者数集計ができるが、1、2の形態で公表の小学校は単年での正確な合格者人数が集計ができない。
しかし、今回は1、2の公表形態の合格実績数に関しましては。以下の様な独自の集計をし比較してみました。
過去3年、もしくは5年の単年平均値を算出した値に2020年卒業生人数で除し、合格率を算出。
2020年卒業生数を公表していない学校は2021年度児童募集要項の募集人数を使用しました。
雑誌プレジデントFamily【日本一わかりやすい小学校受験大百科2021】の「進学力がある学校」のコーナーで記載される卒業生数も参考にしました。
合格者人数は公表されていませんが、合格者1人は確実に輩出しているので集計上は1人とカウントし、2020年卒業生数で除しました。
公表形態1と同じく2020年卒業生数を公表していない学校は2021年度児童募集要項の募集人数を使用しました。
2020年の合格者数を2020年卒業生数で除して合格率を算出
以上、合格率算出の方式は一律では無く、正確な比較はできていないですが参考までにご覧いただけたらと思います。
首都圏私立小学校の難関国立大学進学率の高い中高一貫校への合格率ランキング10
首都圏私立小学校の難関国立大学進学率の高い中高一貫校への合格率ランキング ベスト10校を表にしました。
備考に小学校の中学校合格者(進学者)数のHP上での公表形態を記載しています。
また、グラフの中学校合格者(進学者)数は首都圏中高一貫校・高校 2020年難関国立大学合格率ランキング ベスト30にランクインする首都圏中高一貫校への合格者(進学者)数を集計したものです。
国公立大学医学部進学率の高い中高一貫校への合格率が高い私立小学校のランキングの学校と顔ぶれは似ていますが、順位や合格率が変わってくる辺りが個人的には興味深い結果となりました。
順位 | 学校名 | 合格率(%) | 備考 |
1 | 洗足学園小学校 (神奈川) | 42 | 2019年度合格実績 |
2 | 精華小学校 (神奈川) | 36.4 | 過去5年進学実績 |
3 | 東京都市大学附属小学校 (東京都) | 32 | 2019年度合格実績 |
4 | 国立学園小学校 (東京都) | 26.4 | 過去5年合格実績 |
5 | 宝仙学園小学校 (東京都) | 25 | 2019年度合格実績 |
6 | 鎌倉女子大学初等部 (神奈川) | 24.4 | 2019年度合格実績 |
7 | 淑徳小学校 (千葉) | 18.5 | 過去3年実績 卒業生数公表無し |
8 | 日出学園小学校 (千葉) | 18 | 過去3年合格実績 |
8 | 国本小学校 (東京都) | 18 | 2019年度合格実績 合格人数公表無し |
10 | 品川翔英小学校 (東京都) | 17 | 2019年度合格実績 |
第1位は神奈川の洗足学園小学校でした。
相変わらず驚異の合格率です。

第2位は神奈川の精華小学校です。
聖光学院(単年平均5.4人)、栄光学園(単年平均4人)中学校への進学者を多く輩出し、サレジオ学院(単年平均3.6人)に他校より多く進学者を輩出しているのが印象的です。
ちなみに、以前の記事でも言い続けていますが精華小学校は中学校進学実績なので、やはりそのすごさが際立ちます。

第3位は東京の東京都市大学附属小学校でした。
海城中学校(4人)、芝中学校(4人)に比較的多く合格者を輩出しています。

第4位は東京の国立学園小学校です。
海城中学校(単年平均5人)、駒場東邦中学校(単年平均4.6人)に比較的多く合格者を輩出しています。
国立学園小学校は卒業生数(2020年:116人)が他校に比べ多いのが印象的です。

第5位は宝仙学園小学校です。
宝仙学園小学校は渋谷教育学園渋谷中学校に5人、豊島岡女子に3人の合格者を輩出しています。

第6位は鎌倉女子大学初等部です。
鎌倉女子大学初等部は浅野中学校へ6名、聖光学院へ3名、栄光学園へ2名の合格者を輩出しているのが印象的でした。


まとめ
今回、首都圏私立小学校の難関国立大学進学率の高い中高一貫校への合格率ランキング10の結果は前章の表の様になりました。
神奈川県在住の私としましては、今回のランキングTOP2校の神奈川県内小学校、洗足学園小学校と精華小学校を合格率算出に使用する参照データの条件を一律にして比較したいと思いました。
洗足学園小学校は以前の記事でもお伝えしている通り、合格者数だけでなく進学者数も公開されておられるので洗足学園小学校と精華小学校は平等な比較ができるデータを揃える事が出来ます。
参照用データとして洗足学園小学校の過去5年間の中学校進学者数と累計卒業生数を使用(精華小学校と条件を同じ)し難関国立大学進学率の高い中高一貫校への進学率を算出しました。
結果は
進学率 38%
となり、精華小学校の進学率36.4%より1.6%高い数値となっています。
また、今回もこのような首都圏私立小学校の難関国立大学進学率の高い中高一貫校への合格率を調査しようとしたきっかけは、以前の記事「首都圏中高一貫校・高校 2020年難関国立大学合格率ランキング ベスト30」で調査した2020年難関国立大の合格率が高い首都圏中高一貫校が、雑誌【日本一わかりやすい小学校受験大百科2021】の記事、「進学力がある学校」で定義される難関中学校と若干隔たりがあった為、難関国立大学合格率の高い中学校とした場合のランキング結果が気になった為です。
【日本一わかりやすい小学校受験大百科2021】の記事、「進学力がある学校」で定義される難関中学校は以下の中学校です。

難関国立大学合格率の高い首都圏中高一貫校の
芝中学校、サレジオ学院、浅野中学校
が含まれていないので、そのあたりを含めると【日本一わかりやすい小学校受験大百科2021】の「進学力がある学校」ランキング15校に変移があるのか、また精華小学校をランキングに入れて調査したいという興味があったのも確かです。
浅野中学校は実績や偏差値的に考えても、【日本一わかりやすい小学校受験大百科2021】の「進学力がある学校」で定義される難関中学校に入っていてもおかしくないのでは無いかと個人的には思うのですが。。。。
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