今回は、自宅でのペーパー学習の進め方について我が家の時の失敗談元に、やってはいけない・お勧めしない自宅でのペーパー学習の進め方をご紹介します。
我が家の小学校受験は2018年に終了しました。
以前の記事、小学校受験の体験談 一番苦労した事【親のイライラ、その影響のこと】でも紹介した通り、自宅でのペーパー学習は一番苦労しました。
推理思考力系の問題に一番手こずりました。
大人にとっては簡単な問題をあの手この手で教える。
なんとか理解してもらえるよう、時間も労力もかけ解説しても、理解できていない息子に対しイライラしてしまい語気が強くなってしまう。
こんな事が何日も続くと息子もストレスがたまり怒り出し親子バトルに発展。
我が家では、というか私は親子バトルの後も意地でペーパー学習を続けていましたが、経験上、親子バトルで興奮した後に学習した内容は全く身についてない事が多い。
そもそも、一度親子バトルに発展したら結構な時間を浪費する。または、親子バトルが勃発したらその後はペーパー学習なんてできる状態ではなくなってしまう。
我が家の小学校受験準備期間中のペーパー学習起因による時間損失は看過できない状況になっていました。
今現在この記事を書いているのが6月後半なのですが、息子の小学校受験準備期間中の年長時、この時期辺りから親子バトルの回数が徐々に増えていったものでした。
今思えば、あれは「過ち」だったと思う事
自宅でのペーパー学習の事に関して、今思えば過ちだったと感じる事、それは
息子が間違えた問題に対して、何が何でも理解させようとした事
です。
当時の私の気持ちを思い返すと、間違えた問題をその日のうちに何とか理解させようと必死でした。
分野的に、一対多対応や重さの釣り合いなどの複合分野の推理思考力系問題の難問が多かったです。
誰にとっても難問(模試での正答率が低いような問題)でも何とか理解させようとしていました。
お恥ずかしながら、一つの問題(領域)の説明に30分〜40分かけるなんて事もありました。
そして、経験上悩んで間違えた問題をその日のうちに理解させる事はかなり難しい。
本人が理解できた雰囲気を出していても次の日類似問題で間違う事なんかはザラでした。
そして、この間違えた問題に対して、何が何でも理解させようとした行為そのものが親子バトルの火種になっていた事は私自身薄々は気付いていましたが、私の諦める事が嫌いな性格のせいなのか、その問題は今日は終わりにし、少し寝かせて(数日後再トライ)次の問題に進む事がなかなかできませんでした。
その日やったペーパー問題の間違ったところを、すなわち理解できていないところをその日のうちに理解させようとするのは時間の面でも両者の精神的な面でもムダだったと今更ながら感じます。
小学校受験本番までどれくらいの期間があるのかで、一つの問題の解説に時間や手間をかけて解説した時の理解度に関わるメリットや時間的なデメリットは変わるかとは思いますが、年長期は注意が必要だと思います。
何が何でも理解させようとした結果
間違えた難問や理解できていない事に対して、何が何でも理解させようとしても、ほとんどの場合その日のうちに完全に理解できない事が多かったです。
小学校受験のペーパー問題はペーパー難関校にもなると小学校2,3年生レベルの思考力が必要な問題が出題されたりします。
それは承知していたのですが、息子がこんな難問が解けるようになったら模試の成績も上るのではないか、そして息子の模試の成績が上がって、私を安心させて欲しいというエゴからきていたのではないか、と今さらながら分析します。
何とか理解させようとした挙句、理解できていない息子を目にし、こんなに時間をかけて説明しても理解させてあげる事ができなかった事へのある種屈辱感、時間や労力に見合う成果が得られない事への虚無感に襲われていきました。
この屈辱感や虚無感がイライラに繋がっていったんだと思います。
そしてそれが親子バトルに発展していきました。
幼児教室の個別指導のペーパー学習の進め方
我が家では年長の7月頃から考査前の10月後半まで息子が通っていた幼児教室、理英会の個別指導でペーパー学習をお願いしていました。
個別指導の形態と費用は、
・1回30分程度
・先生と息子1対1
・教材は先生が息子に必要と思われる領域のペーパー問題数問選んでもらったプリント
・息子が先生の目の前で解いていき、わからないところは先生が教えてくれるというスタイル
・個別指導の費用は1回30分 15,000円程度(だったはずです)
そのペーパー学習の進め方を見学して驚いたのは、息子が分からなかった問題の解説の進め方。
先生が口述で問題文を読んだあと、息子が問題を考え出して1分程度考えて分からなかった場合は、先生は即答えを教えてしまい、息子が理解できるかどうかは置いておいて一通り1分程度以内でこ解説し、即次の問題に移っていっていました。
息子が間違ったり悩んだりする問題が何問も続く場合もあり、親としては「大丈夫か?」と思う場面もありましたが、御構い無しにどんどん先へ先へ次の問題に進んで行っていました。
30分でペーパー問題プリント20枚程度やっていたと思います。
当時の我が家の自宅でのペーパー学習では、1時間10枚できれば良い方でしたので相当なスピードで進めていました。
先生の進め方は、私の進め方、間違えた問題や理解できなかった問題をいちいち時間かけて解説するやり方とは全く異なりました。
幼児教室のホームクラス授業の終わりにマザリングという先生から親向けへの伝達事項があるのですが、その時に「自宅でのペーパー学習時、分からない問題は諦めて次の問題に進みそのわからなった問題は1週間後再度やってみましょう」的な事はよく聞いていたのですが、個別指導で実際先生が進めているスピード感は想定外に早かったです。
当たり前ですが、幼児への教え方も上手く、
さすが!と感心した記憶が未だに残っています。
個別指導が終わった息子の感じもストレスどころか20枚もできた充実感(実際には間違えている問題もあるが)からかすごく晴れ晴れした雰囲気でした。
7月以降隔週で個別指導をお願いし、8月後半からはほぼ毎週お願いしていました。
自宅でのペーパー問題の進め方も先生を見習って、分からない問題の解説は時間的に最低限に抑え先に進むようにしました。
分からない問題や間違える問題が続いたり、多いと「ほとんど間違えてる!」と不安になります。
私はやはり、それでも時間を少しかけ教えてしまう事はありましたが、出来る限り説明に時間をかける事を抑え先に進みペーパー問題のプリント枚数(取り組んだ枚数)を増やしました。
間違えたり分からなかった問題が半分以上となる日もありましたが、御構い無しに続けてみました。
もちろん、間違っていた問題は何日後に再度トライしていました。
模試の偏差値の推移
前章のように7月頃からペーパー問題の進め方を私なりに変えました。(完璧に幼児教室の先生の様にはできませんでしたが。)
その後の息子の模試の偏差値の推移をご紹介します。
5月頃から偏差値が下降局面に突入し、そのまま8月まで下降し続けています。
まあ、この期間は親は心配しましたし、息子にも強く当たってしまう事が増えました。
7月にペーパー問題の家庭学習の進め方を変えました。後、以前の記事「私立小学校受験 幼児教室(R会)の月例模擬テストの成績と偏差値」でも書いた様に7月から1日辺りの学習時間を1時間程度増加した影響もあるかとは思いますが、9月の模試ではいきなり偏差値9ポイント程度アップしました。
効果が出るのに2ヶ月かかりました。
息子の身体的な成長、ペーパー問題の自宅学習時間、ペーパー問題学習の進め方、それまでの学習の蓄積、その他どの要因が偏差値アップにどれだけ相関があるかを割り出すのは難しいですが、ペーパー問題学習の進め方の明らかな変化は効果があったと個人的には感じます。
何よりペーパー問題学習の進め方の変更で自宅での親子バトルが減りました。
まとめ
我が家でやったいた(変更した)学習の進め方を無理にお勧めしようとは思いません。
しかし、変更前の「過ち」だと感じている、その日のうちに何が何でも理解させようとする学習の進め方は、誰がやっても上手くいかないと思います。
我が家はそれで息子に負担をかける親子バトルの増加や思った様に成績が伸びないという痛い目をみました。
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